2011年8月10日水曜日

ひと夏の経験

だっれでもいちーどだけ 経験するぅのよー

少し前の梅雨空の時はもう夏なんて終わっちまったのかと思ってました
「勉強は涼しい午前中にするようにしましょうって」小学校の夏休みの過ごし方のプリントに書いてありました。小学生の時は涼しい午前中は寝るか遊ぶかで勉強に費やす時間ではありませんでした。結果、宿題は最後の最後8月31日にやっつけてました。

その日のうちにやらないことは明日になってもやらないとは小学生の私は知りませんでしたし知ってたとしても理解できなかったでしょう。今は理解していますが「まー明日やればいっか」と先延ばし先延ばしで一向に手を付けもしません。

でも、この季節バイクに乗るなら気温が上がりきらない午前中か日が落ちてからです。

キャブの具合もようやっと調子が出てるのでいくら痔の原因ではないかと疑惑があっても乗らないわけにはいかないです。



ズバババーン!と走りたいので道路に車がない早い時間に乗るのが一番です。





ズバババーン!

 
やっぱりな・・・


 時間が早いもんだから期待していた水着ギャルなんていません。つーか海の家が邪魔で海岸も殆ど見えない。ホント海の家なんか邪魔なだけでいらないと思う。

「海岸にシャワーだけはやしておけばいいんだ」と思いませんか?

せっかく海の家がない七里らへんもだいたいの時間、車が多くて気持ちよく走れない。海側のワイーヤーのガードレールとノロノロ走る車の間を路肩の砂にも気を付けすり抜けながら走らなければいけないので気持ちよくもなんともない。



じゃー行くなよ!



ってなっちゃいますけどね・・・



江ノ島をやり過ごし鵠沼から先は西湘まで海岸線って言っても防砂林の松林しか見えないから全く面白くないっすね。


防砂林ってないとダメなのか?防砂より景観をとっちゃいけないのか?


海沿いなのに海が見えないとかね・・・


人が住むから砂が飛んできちゃ困るから松林なの?

もしそれだとしたら住まなきゃいーんじゃねーの?


と。こと、この海岸線だけは文句しかありません。




じゃー行くな!って?それとこれとは別っす。



文句ばっかりの海岸線はあっという間に終わり。

しばらく走ってるとプスっ プスん 


あら?


この感じはあれですね。


でも大丈夫!まだリザーブあるからっ。


落ち着いてガソリンコックをリザーブに。するとまたすぐプスっ プスん 同じ症状。


あれ?あれ?


今さっきリザーブにしたばっかだよ。


タンクの中すっからかん!!






えーっ!! リザーブないじゃん!!!!!!


揺らしても揺らしても液体は見えませんでした。ギリ坂を登ったところで止まったけど、どこにGSがあるのか・・・


はて?


 どっちに行けばいいものか。人生はだいたい2拓のような気がする。右に行くか左に行くかでその後が決まるような。

止まったところはちょうど坂の途中。戻れば下るけどGSはなかった、先に進むのは上り坂だから不可能。幸い左右は結構平ら、右か左かしか御座いません。

しかし土地勘もなからGSがどこにあるのか見当もつきません。




さぁどうする俺!



ここは野生の感にたよって右!


野生じゃないけどぉー


行けども行けどもGSらしきものすらありません。容赦なく照りつける太陽。



あちー。重いー。



誰かーーーー!!




へるぷ みー









この髪の毛をhelpしてあげたほうが良さそうですね。


1キロちょっと押したでしょーか。警察署があったので一番近いGSを聞いてみることにしました。しかしもう登るか下るかしかありません。下る方向にあって欲しいと願いを込めて署内に潜入。免許更新とかする窓口の女性に

俺「すいません。一番近いGSってどこにあるかわかりますか?」
女「ちょっと待ってください」


 奥の誰かに聞いてます。きっとめんどくさがられてんだろーな。

でもこっちは生死がかかってるくらいの一大事。なにしろ下ってなかったら戻ってくるのは不可能。下った先も上り坂なので下ったら登れない。谷になってるところでジ・エンド。

かといって逆に登って行くのもほぼ不可能。少しの下りの途中にあるかその谷から左右のどちらかにあってくれないと困る。 一番近いGSを聞いただけなのにやたら時間がかかってます。

で、奥から出てきたのは万年巡査部長(階級的には下から2番目)っぽいいかにも出世もできず定年まで署の一階で事務仕事がメインっぽいハゲのおっさん。でも人は良さそう。

ハゲ「俺が知ってるのはこの先のヨーカドーの先が一番近いんだけど」
俺「そうですか。バイク押して行かなきゃいけないんで下の方にないですかね?」
ハゲ 「うーん」



おいおい通勤は電車で駅から歩いてきてんだろ?

その途中にはないとかあるとか見たことないとかねーの?

万年巡査部長ハゲは地図を引っ張り出して探してくれようとしてます。しかし自分の務める署が地図のどこに載ってるか把握してない。



だからお前は巡査部長止まりなんだよ!もしかしたら巡査か?



ハゲ 「やっぱり、ヨーカドーの先しかないかなぁ」



おめーヨーカードーの先って先入観だけで判断してねーか?



 もっと他の署員に聞くとかねーの?


ってこの警察官に腹を立ててもガソリンが復活するわけじゃないからな。



良し分かった!

ヨーカドーの先行くよ!


坂登ってみせるよ!


俺「そうですか、すいません。ありがとうございました」


 深々頭を下げて。もしかしたらまだ少し残ってるかも。




kick!



ブロロロン!



おっ!いけちゃうかもぉ〜。


 プススン。


あ やっぱり。


少し走ったけどもう次はないな。

鈴鹿8耐でコース途中でガス欠になりチームのため必死にバイクを押すライダーのような「みんなのためにピットに戻らなけらば」(戻らないとリタイヤ扱いになっちゃうから)と少しヒーロー気分を味わえたのは最初の3歩まで。

すぐに灼熱の太陽とバイクの重さで体力ゼロ。

ノーマルの車体で230キロあるバイク。私のは余計なモノをとっぱらっちゃってるから230キロはないが、それでも200キロ近いバイクをこの炎天下の上り坂で押すなんて無理です。




「車はトラブって止まっても押せないけどバイクは止まっても押せるから」なんて言ったことをこそ更後悔してます。

とにかく進まなければ、歩幅は少なくても一歩一歩押して歩かなければ。数歩進んでは休み、数歩進んでは休みを繰り返しやっと最初の坂を登りきった。




自販で水を買い。飲んだり頭にかけたり。とにかく暑い。気温もそうだが体温がかなり上がってる。日陰で休憩。

関係ないけど後ろに写ってるバスは2両編成。交差点とか難しそうっす。

良し体力は回復してないけど気力はなんとか。あとは少し下ってキツめの上りを登っちゃえば4車線道路を渡ってGSだ。この少しの下り坂を利用して向かう上りをちょっとでも惰性で登れる。





うりゃ!


 細い歩道の向かいから下ってくるチャリが1台。ちょうど下りと上りに切り替わる脇道左から車が。



お前ら俺の邪魔すんなの!!っていってんのにぃ!!




車邪魔!



チャリも邪魔!!



向かってきてるし!




おい!おい!





 おかげでブレーキかけて惰性を殆ど使えず。

状況判断して臨機応変に行動することが大事。


なんとなくわかんねーのかよ!

メットも被らずまたがって足で一生懸命道路を蹴ってるバイクを見て邪魔しちゃいけないなって。



最後の坂を登って、目指すGSまでは4車線分の横断歩道を押せば着く。こーゆーときこそ気を付けないと。すぐだからって押してって万が一なんか突発なことがあっても体力なくて対応できず、バイク倒しちゃもともこもないから。十分体力回復させるまで信号を何個やり過ごしたか。



なんとか無事にGSにたどり着き給油。


涼もうと思って入ったGSの店内にいたバイトの子がちょっと可愛かったのに声を出す気にもなれないほど疲れはててた。



チャンスを逃した気がしてきてます、今。